ここ何年かで聴いてる旧譜

最近聴いている音楽を書き残しておきます。
以前はとにかくいろんな音楽を知っておきたい欲が強かったのでアルバム1枚聴くとはい次!みたいな感じが多かったのですが、年齢のせいかとにかく癒されたいという意識が強いせいか、癒されると感じるアルバムをヘビーローテすることが多くなりました。あと大半は通勤の時の音楽ですね。


○Boards of Canada『The Campfire Headphase』(2005)
ボーズオブカナダの3rd。これはもう殿堂入りですね。通勤時、朝にはうるさめのギターロックなんか元気がないので聴いてられないし、かといってドリームポップとかは眠くなってしまいそうで、アンビエントやエレクトロニカ等の音楽に行き着いたわけですが、もともとそちらのジャンルに詳しくなく、あまり掘ろうという気にもなっておらず、このBOCの3rdでほぼ理想の音が鳴っていたのでここ数年の通勤時BGMの半分くらいはこれでした。まぁでも流石に今年は飽きてきてたので減ったな。1stもいいんですがビートが強すぎる曲があって、2ndはビート強すぎて論外、3rdのメロディアスな部分が一番性に合います。



・Aphex Twin『Selected Ambient Works 85-92』も結構好きで夏あたりには聴いていました。で、Ⅱのほうも買おうかなとか思ったんですがビートがなくてガチアンビエントっぽいので二の足踏んでます。アンビエントといえばブライアンイーノ御大ですが図書館で借りた『Apollo』しか聴いてなくてこれはこれで良いんですが通勤BGMにするには「アンビエント過ぎる」感じがあり、やっぱ「強くは無くていいがビートは欲しい」んですよね。



○TSUTAYAでかつて借りれたような00年代ポストロック
上記の流れで(エレクトロニカからの~みたいな)ポストロックと本格的和解をいたしまして、通勤時もそうですが夏あたりの休日には生音入ったオーガニックなポストロック聴きたい欲が出てきまして、昔ツタヤで借りて今は名前をあまり聞かない人達を勝手に再評価していました。いや実際モグワイとシガーロスとトータス周辺以外のポストロックを今聴いている人いなくないですか?皆言わないだけでちゃんと新作とか聴いてんのかな?やっぱ00年代前半くらいまで、ポストロックって(「進化」を身の上とする音楽としての)ロックの希望だったと思うんですよね。

・Album Leaf諸作品
もう彼らの『Into the Blue Again』(2006)もマイ殿堂入りです。通勤用として優れてます。

癒しはあるものの、ビートが淡々としてて緊張感もあり、でも生過ぎない。フォークトロニカ的「生」感とか、キラキラ感が強すぎると休日に聴きたくなってしまいます(わかりますか?)(Mumとかね。好きですが休日用です)。シガーロスのように壮大過ぎてもダメです(っぽい曲もあるし客演もしてるが)。この淡々と音が重なっていく感じが通勤BGMとして心地よいんです。適度な緊張感、これも重要です。で、他のアルバムとかをちょっとずつ集めてて『A Chorus of Storytellers』(2010)も良かった。『In a Safe Place』(2004)も良いけど普通って感じ、『One Day I'll Be On Time』(2001)はムチャクチャ良いけど通勤用だとなんかドラムの音とか打ち込みの音うるさかった気がする。休日とか自宅で聴くなら良い。

あ、あと最近は風呂の前にラジカセ置いて風呂入りながら音楽聴くんですが、ドリームポップとかもめちゃ良いんですがポストロックも気持ち良くて、後述のAORやジャズも気持ちいいです。


・Mice Parade諸作品
マイスパレードっていたよな、『Bem-Vinda Vontade』(2005)を昔ツタヤで借りて結構クオリティ高くて嫌いじゃなかったんだよな~って思って聴き直して、Spotifyには最新作(今年!あんま変わって無くて良いです)しかなくてじゃあCD買ったるわと思い中古で集めました。『Obrigado Saudade』(2004)や『Mice Parade』(2007)とか、Bem-Vinda~と変わらずスパニッシュ・ラテン・ギターと変拍子、それにコケティッシュボーカル入れたり箸休め的にレモンヘッズ的歌モノインディーロック入れたり、みたいなんですが、98年の1st『The True Meaning of Boodleybaye』はまだそこまでの個性が覚醒しておらず、手作り感のある「エレクトロニカを生演奏してみました」的音楽で(まぁつまりポストロックなんですが)それはそれで新鮮で良かったです。夏の休日にパスタでも喰いながらどうぞ。



・Mogwai
あとまぁベタにモグワイ。『Rock Action』(2001)は通勤でも良い曲あるんですがドラムうるせ~~ってなる曲もあって、そして俺達の名作こと『Happy Songs for Happy People 』(2003)、ナシではないけど朝聞くには暗いかも。や、別に家で聴く分には最高なので、聴いてないアルバム買おうかなって感じで、この間ようやく2nd『Come on Die Young 』買いました。これ結構「静」のアルバムなんすね?
『Mr.Beast』(2006)はニュートラルなモグワイでかなりよかった。



○スティーリー・ダン関連
以前からアーバンな気分になりたいときに(?)『Aja』(1977)とドナルドフェイゲン『The Nightfly』(1982)は聞いてたんですが、もう前者を毎日通勤で聴くようになって、なんかBGMとしても聞き流せるが聞き流せない、ポップスとしてはひねくれすぎているがポップスではないわけではない、ソウルやジャズ的なものは(コード進行には生かされてるっぽいけど)「ガワ」で、SSWが本質なんだろうけどその「ガワ」がたまらんみたいなところにめちゃハマってしまって、ツタヤで『Gaucho』(1980)を見つけたので借りて(タイトルトラックたまらん)、でもやっぱ80年代入ると良くも悪くも80's感あるな~とか一人で悦に入ってました。




そしてドナルドフェイゲン『Kamakiriad 』(1993)購入。これは90年代に入ってよりハイファイになって「やっぱ70年代末~80年代の音質じゃないとこの手の音楽って雰囲気出なくない?」とかも思うんですが、流石に前述の三枚をもう通勤で毎日聴いてると他の味も試したくなってくるじゃないですかぁ。
『Kamakiriad 』は寝る前に現実逃避で聴きますね。



・Boz Scaggs『Silk Degrees』
他の、ブラックミュージックを取り入れたタイプのAORだとボズスキャッグスをちゃんと聴いてなかったので名盤『Silk Degrees』(1976)聴いたんですがムチャクチャ良かったです。なんとなく今まで避けてたの損してました。ボビーコールドウェルのほうが聴いてたんだよな、ベストだけど。『Middle Man』(1980)もツタヤにあったので借りてこっちも良いんですがやっぱ「80's感」が良くも悪くも強めで、いや良いんですが、たまにリードギターがハードロッキンな音色だったりするのがいらねぇ~笑みたいな気持ちにならなくもない。




ちなみにこういう海外AOR聴いてるのにシティポップとなると「まぁ。俺はいいや・・・」となってしまのもおかしな話なのでこの間の休日にサブスクで日本の昔のシティポップを聴いてみたんですが全然聴けました。元々山下達郎にも大瀧詠一にもヘイトな気持ち全く無いんですが(マニアのオジサンたちがうるさそうという偏見・入れなさはある)、荒井由美『ひこうき雲』なんてよく聴いてた時期もあったのですが、やっぱ何年か前のcero・オーサム、ヨギー、ネバヤンみたいな若手シティポップリバイバルブームに辟易していたのが理由で(注:cero「Summer Soul」とは今年大和解済で大好きな曲です)、この辺と竹内まりやや吉田美奈子ってリスナー層全然違うのに一緒くたに「シティポップ」として断じて語るのは私が何も分かっていなかっただけでした、ごめんなさいという感じです。や、若手シティポップバンドはその辺を聴いてるのかもしれんけど。でもまぁ、昔のシティポップって自分のような世代でかつオルタナみたいなギターロックに(J-POPからの反動で)走った人間としては「上の世代が聴いているダサい歌謡曲」「にっくきJ-POPの先祖的なもの」みたいなイメージ(偏見すぎる)が抜けない…というのも確かで、海外AORも音はダサいんですが「これ当時はオサレロックやったんやろうなぁ」「ヤッピーたちが女はべらせて海岸通りや都会で車走らせる時のサウンドトラックやったんやろなぁ…」という想像でイントゥー出来る、やっぱり洋楽って英語話せない日本生まれJ-POP育ちの日本人からすると「ファンタジー」なんですよ。田舎者にとって、都会ってファンタジーなの。わかる?(話がズレて終了)



○アシッド・ジャズの基本アーティスト
「アシッド・ジャズ」なるジャンル、ジャミロクワイを形容するときに出てくる用語としてしか認識してなかったんですが、最近交流のある友人達がジャミロクワイを通してこのジャンルをある程度聴いており、俺全然知らんかったわって感じで聴きはじめました。で、こういうところからファンクやR&Bのようなブラックミュージックへ接続していけたら(俺のブラックミュージック苦手を解消するために)なぁ…という目的意識もありました。このジャンル、とある評論家の方も言ってたはずですが「アシッド」でもなけりゃ「ジャズ」でもないから分かりにくいんだよなと(ジャズとは関係がないわけではないが)。今はこの手の音は「クラブ・ジャズ」と言われててそっちが分かりやすいですが、本質はファンクだよな。「ブリット・ファンク」という呼び名が一番体を表してる気がする。
主に聴いたアルバムはIncognito『No Time Like The Future』(1999)、Brand New Heavies『Brother Sister』(1994)で、特に後者はホビーオフで100円で掘り出しまして、夏に車の中で聴くのは最高すぎました。まぁ帰宅時とかですね。




あとジャミロクワイもいくつか聴きましたが圧倒的に1st『Emergency on Planet Earth』(1993)が好きでむしろこれ以外はあんまりピンと来てない。





○図書館で適当に借りるモダン・ジャズ
上記のAORやアシッドジャズの流れで(???)オサレ成分聴きたいだけならジャズでええやんけ、図書館でタダやしということで。今年は勉強の年だった。
通勤はマイルス『Kind of Blue』とキャノンボール・アダレイ『Something Eles』率が圧倒的。ここ数か月はこの2枚を交互に流してるだけです。




あと、休日に聴いてて良かったやつはディジー・ガレスピー『マンテカ』かな。アフロ・キューバンジャズみたいな香り。夏の休日にパスタ喰いながらどうぞ的。

夜に聴くにはコルトレーンとデュークエリントンの共作のやつも好きだった。


で、「プレイヤーを聴く」のがジャズの聴き方の定石らしいのですが(ジャズ入門書とか一応読みましたよ!)俺には無理です!!HR/HMとかにそれに近い文化はありますし、ロックでもそういう点はなくはないですが、俺にはBGM的、いわばアンビエント的、そしてポップス的にしかジャズを聴けないしそれでは本質をつかめないんだろうなーという感覚がありました。毎日カインドオブブルー聴いてこれなんで、もう無理だと思います。
でも、一応好みとしては先ほどのアフロキューバンジャズっぽいのとか、それこそカインドオブブルーのような一時期のマイルス作品のように「統制されている」もののほうが好みっぽいです。ソロとか執拗に吹くのとかあんまり好きじゃないというか。コルトレーンとかそんな得意ではないかも。あーでもそれは「通勤BGM」に限った話かもしれん。コルトレーン「バラッド」は割と好き。ビルエヴァンズ『waltz for debby』とかも良いと思うんで「ありがちなパターンの初心者リスナー」って感じですね。

でも、ロック耳だからこそチック・コリア『リターン・トゥ・フォーエバー』てトータスにめちゃくちゃ示唆与えたじゃんこれ!とか、ハービーハンコックの『処女航海』の1曲目だけ透明感あって良いな…ポストロックみたいで…。みたいな視点はあるわけで、それでいっか!ってなりました。
まぁ、一応「ビッグバンドのスウィング・ジャズ」があって、「ビバップ」「ハードバップ」があって、「フリージャズ」もあって「フュージョン」もある…みたいな歴史的把握はなんとか出来てきた気がするし学びはありました。


○Everything But The Girlのハウス路線(追記)
AOR聴いてた流れから、AORやってた時期の『The Language of Life 』(1990)を去年よく聴いてたんですが、今年は彼らがハウスやドラムンベースをやった『悲しみ色の街』(1996)『Temperamental 』(1999)にハマりましてこれもアーバンな気分味わいたいというやつですけども、ハウスなのにメランコリックで、ここまで「都市に生きる人のメランコリー」を表現したダンスミュージックあるんすか?マジで素晴らしい。


とか言ってたらビヨンセの新作がハウスで、世間でドラムンベース流行ってるぽいので時代が俺においついた(は?)、ってかアレだ。EBTG新作作ってるらしいぞやったね。

あ、あと普通にベンワットのノースマリンドライブもよく聴いてるな。静謐で冷たいボサノバみたいな感じが通勤でも良い。緊張感と癒しの共存。



○90年代らへんのギターポップ
これは今年、改めてギターポップちゃんと押さえておきたいナ、て感じで、ここ数年夏になるとフリッパーズギターをひっぱりだしてきてしまうし…てことで。ギターポップっぽいバンドやってるのに意外とアズテックカメラやTFCくらいしか履修してないしな、という後ろめたさはあったし。
・Trashcan Sinatras『Cake』(1990)
・Heavenly『Le Jardin de Heavenly』(1992)
・Heavenly『The Decline and Fall of Heavenly』(1994)
・The Sundays『Reading, Writing and Arithmetic』(1990)
・CHOO CHOO TRAIN 『BRIAR HIGH(SINGLES 1988)』
・Blueboy『The Bank Of England』(1998)
等を購入。こういうのも夏の休日にパスタ喰いながら聴きたい。




この曲、大学時代めっちゃ好きだったけどCDは持ってなくてようやく購入した…。


代表作は高かったので3rdを買ったけど、このジャケいいよね。

そしてなんとなくマニアック過ぎて避けていたサラ・レコーズとかについて調べたりして、Brighterとかサブスクで最近聴いてました。The Orchidsはサブスクで新作すら聞いてしまった。。。

あと90年代じゃなく、昔タワレコで試聴したけど買わなかった「デンマークのザ・スミス」ことNorthern Portrateを思いだし、そのCD買ったけどむちゃくちゃ良かったです。もうネオアコ・ギターポップはこれ一枚でいいじゃん!アズテックやスミスっぽいけど、本家より好き!みたいな。キモ声成分が薄まっていて(けどちょうどよくある)00年代のプロダクションでギターキラキラしてて最高じゃんみたいな。



以上!長かった。このモード(特にAORとギターポップ)はまだしばらく続くと思われます。

この記事へのコメント

名無し
2022年12月15日 18:31
久々の記事のご投稿お疲れさまです。元気が出ました。
アシッドジャズじゃなくブリットファンク…というのは長年感じていた違和感が、腑に落ちた感じがします。

また私ごとになり恐縮ですが…、高校の頃から本ブログを読ませていただいております。そんな私もいつの間にか社会人になり、そこそこの仕事を任せられるようになりました。こちらの閲覧方法も、ガラケーからiPhoneに変わりました。
そんな月日が経っても相変わらずたびけんさんの音楽への探究心が続いているのを見ると、安心するというか、いち音楽ファンとして希望を感じます。久々にブックオフの中古CDコーナーに寄って帰ろうかなと思いました。

それでは冷え込む日々が続きますが、お身体に気をつけてお過ごしください。
たびけん
2022年12月25日 19:33
>>名無しさんへ

コメントありがとうございます!ブリット・ファンクという言葉はこの記事で知りました。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/35666/1/1/1
どうやらこの記事では80年代あたりのイギリスのその手の音楽を指し示してるようで、アシッド・ジャズより前のそういう音楽のことっぽいのでちょっと私の書き方は語弊があったかもです…!

新しい音楽についていけず、ブログの更新も昔のように出来ていないですが、読んでくださって本当に感謝としか言えないです…!!